ロイヤルクリスマス
イギリスのクリスマスはロイアルファミリーに関するイベントの日でもあります。ロイアルファミリーのクリスマスは、普通のクリスマスよりもかなり特別で様々な習慣があります。今回は、イギリスならではのロイアルクリスマスをご紹介します。
クイーンズスピーチ
毎年クリスマス、午後三時にクイーンがクリスマスメッセージを送ります。このメッセージはクイーンスピーチとして知られ、毎年BBC1で放送されます。この伝統は1932年にキングジョージ5世がクリスマスにラジオでメッセージを流したことが始まりです。現在、メッセージはテレビ、ラジオ、ネットと幅広く放送され、イギリスのクリスマスの伝統行事となっています。
メッセージは、特にイギリスやコモンウェルスの国々(ニュージーランド、オーストラリアなどイギリス関連国)での出来事を中心にその年にあったことを振り返りるものです。クイーンはヶ月も前からスピーチの準備をし、彼女が思う、大切な出来事や印象に残ったことを話します。
サンドリンガムでのクリスマス
ロイアルファミリーは毎年クリスマスに集まり、クリスマスをノーフォーク州にあるサンドリンガムハウスというところで過ごします。この習慣はエリザベス女王の祖父、キングジョージ五世から始まりました。
クリスマス当日、ロイアルファミリーのメンバーはサンドリンガム居住区の、セントメアリーマグダレン教会でのミサに訪れます。一般の人がクリスマスの日にロイアルファミリーを見ることも可能で、教会の外からロイアルファミリーとクリスマスを祝うことができます。
ロイアルファミリーだけ!クリスマスの習慣
1840年、プリンスアルバートの友人、ヘンリーコールがペニーポストというものを提案しました。それから三年後、コールはクリスマスカードを提案、それ以降ロイアルファミリーは毎年、家族や親しい友人にカードを送り続けています。
また別の習慣として、ロイアルファミリーは、プレゼントを12日25日クリスマス当日ではなく24日クリスマスイブに交換します。
サンドリンガムでは毎年、20フィート(6メーロル)のツリーが、ロイアルファミリーの子供たちによって、様々なデコレーションに彩られます。 クリスマス当日は正装での式典が催され、ロイアルファミリーは、教会、食事、犬の散歩と、計7回!も衣装を着替えるのが習慣です。
ですが、ロイアルファミリーにとって、クリスマスイブはもう少しリラックスした催し。全員がツリーをデコレーションしたり、charadesというクイーンお気に入りのジェスチャーゲームをしたり、プレゼント交換をしたりと、それぞれが楽しく過ごします。
さてさて、このクリスマス、もしロンドンにいるようでしたら、ロイアルファミリークリスマス体験なんていかがでしょう。親しい誰かにクリスマスカードを送ったり、サンドリガムへ旅行してロイアルファミリーに会いに行くのもアリですね!